十月三日、山形県米沢市旧ひろいさと幼稚園/農村文化研究所において青空幼児園たけの子のサテライト保育をスタートさせることができました。
 震災以来様々な困難に見舞われましたが、この日半年遅れで第三回入園式を迎えることができようとは誰が想像できたでしょうか。ここまで、特に「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」さんの協力に支えられながら、場所選びから送迎の運転手、交通費まで皆さんに支えられてなんとかたくさんの山を越えてこれたと思います。もちろん、これからもまだまだ困難は待ち受けていますが、「できることをできるところから」やっていこうと思っています。
 入園式当日は、農村文化研究所の遠藤宏三理事長ご夫妻も出席してくださり、理事長からは来賓あいさつ、奥様からは自家製のおいもをふかしての差し入れをいただきました。他県の方々が福島の人達に本当に親切にしてくださり、興味関心を持って、何か助けはないかと心配りしてくださることは感謝にたえません。また、事務局長の山田一郎さんもいつも心よく受け入れてくれて、自然や遊びのこともたくさんご存知なのでこれから先心強い存在です。
実際の保育がスタートしてまだ間もないのですが、子ども達は実にイキイキと自然の中で遊んでいます。
初日は、お母さんと離れるのに泣いてしまった子が二人いましたが、お母さんが見えなくなってしまえばあきらめたのか泣きやみ、すぐにみんなと歩きだしました。まずは周辺を山田さんに案内してもらい、川原へ。
 山田さんに笹船の作り方を教わり、川へそっと流してみました。でも、はじっこの方では思うように流れに乗らず、もっと、もっとと思っているうちにどんどん川の中へ。幸いこの日はだんだんお日様が出てきたので、足をいれるくらいは平気でした。もちろん夏とは違って冷たいのですが、それがまた楽しかったようです。泥のふんわりとした心地よさと石のゴツゴツした感触。しかも、おそらくメダカでしょうか、小魚達がたくさん泳いでいて子ども達はさらにおおはしゃぎ。はるとくんとちえちゃんは二人でどんどん川に中に入っていき、腰までつかって魚を追いかけていました。ゆうまくんは気をつけていたのですが、とうとうしりもちをついてビショビショ。さくら子ちゃんは絶妙なバランス感覚で上手に川の中を歩き、はるきくんは以外にも慎重。やっぱり子どもは自分の力をわかっているのだなと今更ながら再確認。なんでもしていいよ、と言われるとちゃんと選ぶことができるのだと思いました。
 昨日もまた、川原へ行くとさっそく水の中へ。みんな、今日こそは魚やあめんぼをつかまえるのだと張り切っています。でも生き物はそんなに甘くはありません。もちろん、つかまえられないのですが、それはさして問題ではないようです。この次はどうしたらつかまえられるか、きっとまた考えて工夫するでしょうから。その後、はるとくんが土手のコンクリートのところに泥を塗って広げているので、「壁塗りしてるの?」と聞くと、「ううん、ペンキ塗ってるの」との返事。
この泥のペンキ塗りがとても楽しそうだったのか、だんだん他の子も巻き込んでいき、とうとう、一度着替えをしたはるきくんまで泥んこに。しかもペンキ塗り立てはよくすべります。みんなの服のいろって何色だったっけ?と思うぐらいどろんこになっていました。お母さん達、きっと洗濯たいへんだったろうな・・・。
 急に今までいた保育園を止め、福島にパパをおいて米沢にママと妹と引越ししてきたゆうまくん。さくら子ちゃんもパパとお兄ちゃんは福島です。しかも、新しい園に入るのって、ふたりともきっとドキドキで不安いっぱいだったと思います。でも、自然の中にいけばすぐに仲良しになれるのですね。福島ではできなかった外遊びを満喫し、すぐに笑顔をたくさん見せてくれるようになりました。大きなとのさまバッタに驚き、近くの牛舎で牛の赤ちゃんのかわいい目を見つめる。そんななにげない日常を取り戻した子ども達。これからもっともっといろんなものを一緒に見つけていこうね。子ども達と土手でお弁当を広げて一緒に食べている時に、「ああ、しあわせだな~」と思いました。やっぱりひとりでも多く福島から連れてきたいなと。そして、自分で感じ、自分で考え、自分で行動できる人間へと成長していってほしいと思います。

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2011.10.06 Thu l ●たけの子だより l コメント (1) トラックバック (0) l top

コメント

こんにちは
今日、館山公園でみなさんと会いました、やまびこ園の園長の高橋です。はるきくんの自宅のすぐ近くに住んでいます。
たけのこの青空保育と同様の理念で保育に取り組んでいます。いつか合同の保育も良いのではないでしょうか。何かありましたらいつでも声をかけてください。
2011.11.29 Tue l ?橋英夫. URL l 編集

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